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神戸の壁面に巨大アート イタリアの美術家コルネーリさん | ||||
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2007/10/27
イタリア人美術家ファブリツィオ・コルネーリさん(49)=フィレンツェ在住=の手になる「光と影のアート」が今秋、神戸・三宮の商業ビルの壁面に登場した。日時計のように、太陽光で生じる影を利用した作品「デュエット」。晴れた日の午後、限られた時間帯だけ出現する幻のような“巨大絵画”だ。(堀井正純) 影が描く白昼夢/重なる出合いの瞬間
設置されたのは、三宮の神戸センタープラザビルの南側壁面。地上約六十メートル、十五―十七階部分に、さまざまな形状の金属片二十四個を埋め込んだ。 壁面の“キャンバス”に現れる「影絵」は、縦十三メートル、横十一メートル。「これまで私が制作した中で最大の作品」とコルネーリさんは説明する。 影絵とはいえ、金属片の形がそのまま単純に壁へ投影されるわけではない。斜めに差し込む太陽光で、影はゆがみ、「メタモルフォーゼ(変形)」する。光の角度、影の伸び方・効果を細かく計算し、金属片の形を決め、配置する。 美しい像を結ぶのは、今の季節なら、午後二時四十五分ごろから約半時間。強弱のあるラフな“筆さばき”で描かれた、「男女の横顔」が浮かび上がる。顔を寄せ合う二人は目を閉じ、今にも口づけを交わしそうだ。
「最初は、何の絵柄か識別できない人も少なくない。でも、描かれたものが分かった瞬間、みんな驚き、顔を輝かせる」。道行く人々の反応を見つめる美術家の顔もまた、少年にように輝く。 「この作品にはさまざまな出合いの瞬間がある。技術・計算とアートの出合い。太陽とアートの出合い。そして、偶然、ここを通りかかった人と作品との出合い」 美術に関心がある人が訪れる美術館と違い、街角では、だれが目にするのか分からない。「それが公共空間の仕事の楽しみ、面白さ」とコルネーリさん。 神戸・東灘の神戸酒心館の白壁には、六年前に設置されたコルネーリさんの影絵アート「神戸のかがやき」がある。こちらは、人工照明で浮かび上がる「夜のアート」。真昼だけに現れる「デュエット」と見比べるのも楽しいかもしれない。 | ||||
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