音楽もファッションの一部=神戸市中央区北長狭通、リステア

 ルシェルブルー(神戸市)。元祖「神戸系」と呼ばれ、他から参入した多くのブランドからコピーされた。苦い経験を教訓に、一日、東京・銀座に新ショップ「リステア」を開設した。目指すのは顔の見える店。「生き方はまねできないから」

 僕は「神戸系」と言われるのは嫌いなんです。神戸系は十代後半から二十五歳の女性が対象で、他の女性には関係がない。そこが問題。

 理想は、欧州のブランド。例えば、銀座にオープンしたエルメス。ブランドの重みを感じる。それを醸し出すのは、やはり歴史です。長い間、幅広い世代の女性に支持され続けている。それに比べると、神戸系がどうしたとかなんて、全然気にならない。神戸系ブームはもう終わりです。

 何が大切か。それは、世界で戦える商品をつくること。八年前に海外で買い付けたブランドなどを集めたセレクトショップ(品ぞろえ店)を始めた。この時、国内ブランドをミックスさせようとしたが、欲しい商品が見つからなかった。そこで自社ブランドづくりを始めたんです。

 初めは神戸の女性だけを見ていた。今は、見かけだけを追求する女性が多くなったけど、当時は、本当にお嬢さまで、内面がオシャレだった。だからあえて高級感を出した。でも、人気が出ると他社にひたすら研究され、コピーもされた。

 だから、今回のリステアを仕掛けた。新しいコンセプトで、マネジャーが一人で一店舗の仕入れなどを統括する。今までにない仕組みです。

 これからのファッションビジネスは「人対人」。「常に新しいものを求める」。そういう生き方というか感性を持ったスタッフ集団をつくりたい。感性の統一には時間がかかるけど、きっと顔が見える店舗になる。

 神戸店の顧客は、世代の幅が広い。僕たちが提案する感性や魂のこもった商品を分かってくれる女性たちです。間口を広げて、消費者を呼び込むのが鉄則だが、これからは「だれでも」ではなく「敷居の高さ」が必要。

 どうぞリステアをまねてください。見かけでまねようとしても、感性で提案するライフスタイルはコピーできないから。

(掲載日:2001/9/6)