第3部 信金理事長に聞く
 金融情勢が激変する中、地域密着型の金融機関である信用金庫が揺れている。二〇〇三年三月期決算では兵庫県内の上位四信金が最終赤字を計上し、厳しい現状を浮き彫りにした。不良債権の重荷を背負いつつ、二〇〇五年四月に迫ったペイオフ全面解禁に向け体質強化をどう進めるか。成否は地域経済の今後をも左右する。

 預金、貸金で信金が三割近くのシェアを占める兵庫は、「信金王国」とも呼ばれる。本店所在地からは、丹波、但馬、播磨といった地域性が浮かび上がる。

 歩みは合併の歴史だった。一九五一年の信用金庫法施行時に全国で五百六十を数えた信金は、現在では三百二十一までに再編が進む。兵庫でも二十六が十一に半減。中でも阪神・淡路大震災の後遺症は不況と重なって増幅し、〇一年十一月に関西西宮信金、翌一月には神栄信金が破たん。合併による再編ではなく、戦後初の「消滅」だった。

 地域金融の強化を目指す政府の「リレーションシップバンキングの機能強化計画」は、ペイオフ完全解禁に照準を合わせ、地域金融の体質強化と地域貢献を促す。各金融機関は八月末までに具体策をまとめることになっており、改革は待ったなしだ。

 地域金融と地域経済の同時再生への戦略は―。シリーズ「地域金融のあした」第三部は、兵庫の地域経済を金融面で支えるトップたちに聞く。

 
第2部 苦悩する信用金庫
 金融庁は、大手銀行の不良債権処理を加速させる一方、地域金融機関の機能強化策に着手した。「地域金融のあした」第二部は、健全性の向上と、中小企業支援という二つの課題解決を課せられた兵庫県内の信用金庫の最前線をリポートする。
 
第1部 震災が生んだ銀行

 震災から八年。被災地経済の再生の道のりが厳しくなった理由の一つに、大震災にも等しい地域金融の相次ぐ破たんがあった。兵庫銀、そして復興を担って誕生したみどり銀の紆余(うよ)曲折は、日本の金融行政が大転換機を迎える中での生き残りの模索でもあった。

 シリーズ「地域金融のあした」。第一部は、震災が生んだ銀行の八年から、被災地経済の課題を探る。

 

[ 経済TOP ]  [ HOME ]
 
Copyright(C) 2003 The Kobe Shimbun All Rights Reserved