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まさかの結末にあぜん
泣ける、笑える、興奮する。映画に何を求めるかは人それぞれ。では奇妙な数列の秘密を追い、宇宙物理学者が東奔西走する本作は、どんな期待に応えてくれるだろう。謎解きの快感か。はたまた息をのむ映像世界か。答えは否。あぜん、ぼうぜん…。全観客を置き去りにする気宇壮大なクライマックスの展開は、間違いなく映画史に刻まれるだろう。ただし大半に黙殺されるであろう“黒歴史”として…。
ある小学校であった50年前のタイムカプセルを開封する式典。中には、児童が描いた未来の絵が入っていたが、息子と出席したジョン(ニコラス・ケイジ)は、異様な1枚を発見する。それには絵ではなく、無数の数字がびっしり書き込まれていたのだ。
例えば「299691101」。常人なら意味を見いだそうとすらしまい。だがジョンは違う。「米同時多発テロの犠牲者数と発生年月日や!」とひらめく。一見デタラメなほかの数字群も、過去50年間に地球上で起きたあらゆる大惨事を予言しているのでは、と思い至る。それは旅客機墜落や地下鉄事故という形で相次いで現実になる。
最後には世界の終末が記されていた。惨劇を未然に防ぐべく、そして息子の未来を守るためジョンは数字を手掛かりに走り回る。そして知る。人類は常に、ある存在に見守られていたのだと―。
さて、一小学生がなぜそんなものを書き得たのか? 当然わき上がる疑問には、クライマックスにも通じる度肝を抜く真相が用意されているので覚悟されたい。
プロデューサーが「あらゆる科学的、霊的、哲学的なアイデアを総動員した」と語る、冗談のような脚本。完成までに8年という長い月日が費やされたとか。豪快な時間の無駄遣いっぷりに、見終わった今も胸の高鳴りが止まらない。否定的な意見もあろうが、映画に衝撃を求めてやまないわたしは、本作を全面的に支持する。
2時間2分。10日からOSシネマズミント神戸などで公開。
(黒川裕生)
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