神戸女学院大文学部教授の内田樹さんがこの春、21年勤めた大学を定年(選択制)で去る。若き日に「展望もなく」進んだ大学院で、先賢とがっぷり組むことの快楽を発見し大学教員に。教育現場が困難さを増す中、“回り道”を重ねた経験と学識に裏打ちされた平たい言葉で、再生に懸ける思いを発信してきた。根底にあるのは、人は学び、変わる―という信頼だ。最終講義の後、内田さんを訪ねた。
▽うちだ・たつる
1950年東京生まれ。都立日比谷高校を中退し大学入学資格検定を経て東京大卒。都立大大学院博士課程中退。90年から神戸女学院大助教授、96年から現職。専門はフランス現代思想。「私家版・ユダヤ文化論」で2007年小林秀雄賞。教育がテーマの著作は「下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち」など。合気道6段。
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