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食と農林水産 ひらく人

(72)ひめのうグリーン専務 小谷 広信さん(60)利益出し、模範示したい

導入したばかりの農機を前に「期待の新人≠ェ来たな」と笑う小谷広信さん=姫路市船津町

導入したばかりの農機を前に「期待の新人≠ェ来たな」と笑う小谷広信さん=姫路市船津町

 農協が出資する農業生産法人で兵庫県内第1号という「ひめのうグリーン」(姫路市)。専務の小谷広信さん(60)は、JA兵庫西(同)から出向してきて2年弱になる。この間、20、30代の社員に数字目標を示し、週1回の会議を重ねてきた。「情報共有で経営の方向性に理解も広がり、普通の会社になってきた」と話す。

 1995年設立。同社は、担い手のいない農家などから借りた農地でコメや麦などを生産するほか、農作業を請け負う。当初、借り受けた農地は約10ヘクタールだったが、約70ヘクタールまでに広がった。しかし年ごとに米価が下がるなど環境は厳しく、2009年7月、同JAが出資比率を上げた。当時の組合長から「面倒をみてくれ」と頼まれ、引き受けた。

 コメや麦などの反収(10アール当たりの収穫量)アップを目標に掲げる。今後の農政が不透明な中、トラクターや田植え機など大型機械を少しずつそろえ、農閑期にも土層改良や乾田化などの対策を打ち、足元を固める。

 ほ場整備された大規模な農地もある一方、小規模な農地が点在するのが課題。巡回して農作業をするが、効率的な運営は難しい。「地域の農業をどう守るのか」との観点から、農地のあり方について「農家やJA、行政も一緒に考える時期にきている」と話す。

 JA職員として長年、営農指導にも携わってきたが、今は就農者の立場だ。「試行錯誤しても思うように効率は上がらん」と苦笑いする一方で、「若い社員に引き継ぐため、会社として十分な利益を出し、地域の農業を担う一つのモデルを示したい」と意気込む。

(桑名良典)

(2011/03/06)

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