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目指そう健口生活

(1)まずは歴史から
1300年以上前からいた歯科医

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 歯が痛い、歯茎から血が出る、入れ歯が合わない、口が臭い、顎が痛い…。皆さんも一度はこのような経験をされたことがあるのではないでしょうか。

 歯、口(口腔(こうくう))、顎は栄養を取るための最初の作業を行い、表情を作り、声を生み出します。生きる上で重要な役割を果たしますが、痛みや腫れがあると本当につらいですね。常にお口を健康に保ち、毎日、生き生きと過ごしたいものです。

 ところで、わが国で歯科はいつ頃から存在していたのでしょうか。現存する最も古い記録は1300年以上前、701年制定の大宝律令(りつりょう)に見られる「耳目口歯科」です。氏族や官人の子弟から選抜された学生は、現在と同じ6年間の教育を受けていたようです。

 その後平安末期の「口歯科」、江戸時代の「口中科」と続き、明治期に「歯科」という言葉が登場します。歯科医師養成のための教育も、この頃から始まりました。大阪歯科大も1911年の設立から今年で101年になりますが、これまでに1万5千人以上の歯科医師を輩出しています。歯科はとても歴史のある身近な医療といえます。

 2008年12月現在、全国の歯科医師数は約10万人で、20年前より約3万人増えました。この間、人口は約300万人、医師数は約8万5千人増加しています。兵庫県の歯科医師数は同じ時点で3747人、人口10万人に対し65・4人の歯科医師が医療に従事しています。歯科医師は過剰だといわれていますが、全国平均は75・7人で、県内ではそれをやや下回っています。

 歯科では歯に関する異常だけではなく、広く口腔や顎に見られるさまざまな病気や異常も診ます。現在、医療法では歯科、歯科口腔外科、矯正歯科、小児歯科の四つの診療科が定められ、看板などにはこれら以外の診療科を掲げることはできません。しかし、歯科でも医科と同じように各専門学会が制定した認定医、専門医制度があります。より症状に応じた治療を受けるには、それぞれ認定医、専門医のいる歯科医院を訪ねることをお勧めします。

(川添堯彬(たかよし)=大阪歯科大理事長・学長)

 この連載では、大阪歯科大の教員らが主に中高年の方々を対象に、お口の健康維持に関する話を紹介します。難しい話題も、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと考えています。

(2012/01/10)

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