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あゆみ続けて 阪神・淡路大震災13年

(5)復興住宅カラオケ会響く癒やしの歌声

歌声を披露する住民たち。手作りの集いで交流を続けている=芦屋市陽光町、県営南芦屋浜高層住宅集会所

歌声を披露する住民たち。手作りの集いで交流を続けている=芦屋市陽光町、県営南芦屋浜高層住宅集会所

 「さざんかの宿」「命くれない」―。高層住宅に囲まれた集会所に、昭和の名曲の歌声が響く。芦屋市臨海部の災害復興公営住宅の住民が集うカラオケ会。つえをつく姿もあるが、マイクを握る手は力強い。

 一九九八年、同市陽光町に建てられた災害復興公営住宅は県営、市営を合わせて約八百戸。お年寄りが多く、六十五歳以上の高齢化率は県営約五〇%、市営約四五%と高い。

 「住民間の交流を」とカラオケ会を始めたのは、芦屋市内で被災し、二〇〇〇年に県営住宅に入居した藤綱博さん(72)。近所付き合いに役立ったことを思い出し、震災前に買ったカラオケセットを持ち出した。

 月二回の開催。ふさぎ込んでいた人がよく話すようになり、今は住宅外のお年寄りも参加する。約三時間の間、休みなくマイクが回される。

 藤綱さんは「あの日の悲しみは忘れない。でも皆で歌うと癒やされるんです」。仲間と歩んできた日々。そして、これからも。

(藤家 武)
=おわり=

(2008/01/11)

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