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ミナト脚光 神戸・波止場界わい

(5)証人消え去りゆく船員バー

奥の壁に掛かる写真は地中海の白い家。「外国の雰囲気にあこがれて店に来る人もいたね」とベレー帽の和田さん=神戸市中央区栄町通2

奥の壁に掛かる写真は地中海の白い家。「外国の雰囲気にあこがれて店に来る人もいたね」とベレー帽の和田さん=神戸市中央区栄町通2

 港町には酒場が似合う。

  神戸・南京町の南側では、船員バーが全盛期、数十軒連なった。三十年前、その一つ「スカイラーク」を構えた和田正一さん(63)は、盛時を知る最後の店主だ。

  「外国人が来ると、一緒になってジュークボックスで騒いだよ」。貨物のコンテナ化が進むにつれ、にぎやかだった船員バーも消えていった。

  若いころ働いていた店でボーイを務め、船員を接客しながら生の英語と、ギリシア語を覚えたという和田さん。「でも本当に好きなのは日本の心を歌い上げる美空ひばり」。ひばりは英語でスカイラークだ。

  周囲には小料理屋など飲食店が目立つようになった。移ろう街。酒場の「証人」が今宵(こよい)も店の明かりを灯(とも)す。

(峰大二郎)
=おわり=

(2008/10/02)

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