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<ひとこと>
○まち・すまい○ 環境になじめず/震災後の転居6回
「いざというときに互いに助け合う、という当たり前の行動がとれる地域の結束を、大事にしていかねば」(須磨区・30代男性)
「復興は表通りはよくなっているが、裏へ行けば、まだまだ元に戻っていない地域が多い」(須磨区・60代男性)
「空き地が多くなり、そこで資本を持っている神戸以外の店が商売を始め、既存の小売業者がつぶれていっている」(須磨区・60代男性)
「周りで新しいマンションがどんどん建設され、子どもの数が増えた。保育所や幼稚園の数が不足している。安心して子育てのできる環境を」(東灘区・40代男性ほか)
「震災前に住んでいた場所とは雰囲気が違い、環境になじめず、元の地域の人たちとの交流を懐かしく思う」(須磨区・70歳以上女性)
「まちの様子がすっかり変わった今、自治会で催しを考え、参加を呼び掛けても厳しい。地域のコミュニケーションの必要性を体験した者として、とても心配している」(東灘区・60代女性)
「今66歳だが、もし10年後に地震でマンションが倒壊したら、建て替えの資力も気力もない。老人ホームの拡充や、75歳ぐらいまでは過去の経験を生かした仕事ができるような方策を望む」(東灘区・男性)
「市営、県営住宅はなかなか抽選に当たらない。民間賃貸住宅は家賃が高く、今住んでいるのは築40年の古い住宅。南海地震などが起きることを考えると、不安の毎日」(東灘区・40代女性)
「震災後、住まいを6回変わった」(須磨区・60代女性)
○9年の思い○ 傷まだ痛む/人間って強いな
「震災の傷はまだ痛む。同じ思いの人は多いはず」(須磨区・60代女性)<P> 「神戸に帰りたい、でも帰れないと心のどこかで思うことがある」(須磨区から和歌山県に転居・60代男性)
「主人が病気で亡くなった。家は建てたが、心はとても寂しい」(須磨区・60代女性)
「この9年間に父と母が亡くなった。どうしても震災のせいにしてしまう自分がいる」(須磨区から加古川市へ転居・40代女性)
「家と店の両方を失ったショックからか、震災後、母の痴ほうが急速に進んだように思う」(須磨区・60代女性)
「西に沈む夕日を眺めながら、懐かしい神戸を思い浮かべている」(東灘区から川西市へ転居・70歳以上女性)
「自分も含め、人間って強いなと思う」(東灘区・50代女性)
「震災直後から、しばらくは誰もが優しく、親切だった。時間に追いかけられない日々だったと思う」(東灘区・60代男性)
○仕事・収入○ 不景気で…/不安でいっぱい
「ケミカルシューズの仕事をしているが、収入は200万円以下。生活は苦しくなるばかり」(須磨区・60代女性)
「不景気で毎日の売り上げもなく、家も建たず、人も帰ってこない。商売をしている人は口をそろえて『暇ですね』の連発です」(須磨区・50代女性)
「長男が経営する会社の資金繰りが震災で悪化し、倒産に追い込まれた。震災前の明るい家庭を取り戻せるよう、全員で頑張っている」(東灘区・70歳以上男性)
「震災後に借りた災害援護資金の返済がしんどい」(須磨区・70歳以上男性)
「今も二重ローンの支払いに追われている。主人はもうすぐ65歳になるが、まだ15年ぐらいローンを支払わなくてはならない。仕事は以前の3分の1になり、不安でいっぱい」(東灘区・60代女性)
○教訓・備え○ 10年の検証しっかり/伝えるべきことある
「行政の震災10年の復興と検証は表面だけで終わらせてもらいたくない」(須磨区・70歳以上男性)
「日々の生活の中で、震災が忘却のかなたのものになろうとしている。絶対に忘れてはいけないこと、伝えるべきことがある。自戒を込めて」(東灘区、60代男性)
「生きているうちはもう地震はないと思う」(東灘区・60代男性ほか)
「資金不足で特に地震対策はしていない」(東灘区・60代男性)
「妻がたんすの下敷きになった。食器棚などの転倒防止をした」(東灘区・70歳以上男性)
「あの日の出来事が自分でだんだんと薄らいでくることが、一番怖い」(東灘区・40代女性)
○公的支援○ 一生懸命頑張っている/住民に手厚く
「住宅再建支援制度は過去の災害でも、高齢で住宅を再建できない被災者には支給するべきだ」(須磨区・50代女性)
「国、自治体はインフラ復興整備も大事だが、住民の手厚い救済を忘れてはいないか」(須磨区から垂水区へ転居・70歳以上男性)
「納税者に対し、もっと優遇措置をとってほしい。大きな声も出さず、一生懸命頑張っている者がいることを覚えておいてほしい」(東灘区・50代男性)
「国は国民の生命、財産を守るとされるが、具体的に被害に遭ったときに示してほしい」(東灘区・60代男性)
「一部損壊の判定だったが、再建に費やしたお金は500万円以上。しかし、支援を頂いたのは水と少しの食料だけ」(東灘区・50代女性)
「震災後に相当額の支給があれば、表面上の復興ではなく、神戸をどれほど潤せただろう」(東灘区・70歳以上男性)
「震災前に同じ区域に住んでいた人のうち、3―4割は戻っていない。やはり経済的な要因が多い。住宅再建支援制度は不可欠で、震災の教訓を生かしてほしい」(東灘区・40代男性)
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