阪神・淡路大震災から10年。神戸に冷たい雨が降り注いだ。 三宮・東遊園地で開かれた「追悼の集い」。あの日と同じように、報道ヘリコプターの爆音が轟く。だが、うらめしそうに空を見上げる人はいない。震災死者への鎮魂を込め、「1・17」の文字に並べられた約6500本の竹灯ろう。その前で、市民らは灯りが消えないように、一つひとつ火を入れていった。 午前5時46分、時報とともに静寂が訪れた。手を合わせ、祈った。 「忘れない、あなたのことを」 集いが終わり、夜が明けた。雨がやみ、陽の光が会場を包んでいた。