未明の雨はやみ、静かな夜が明けた。1月17日午前5時46分、街に祈りが満ちる。亡き人々と言葉を交わす。阪神・淡路大震災から丸11年。あの日、幼子だった世代も自らの体験を見詰め、思いを語り始めた。神戸市の「追悼の集い」では、両親と兄を失った中学生が、育ててくれた祖父母とすべての人に語りかけた。「今までありがとう。これからもよろしく」―。6434人の命が失われた体験を胸に、私たちは12年目を歩む。花の香りに包まれた慰霊碑の前で、命を守る誓いを新たにして。