戦後 最大規模
死者4000人超す
阪神間に壊滅的な被害をもたらした兵庫県南部地震の死者は4000人を超した。被災地では4日目の20日午前も、自衛隊、警察、消防から約32000人が投入されて捜索・救援活動が続いた。
市民の脱出加速
兵庫県南部地震でまひした阪神間の陸上交通網に代わる交通路として臨時に開設された神戸港と大阪港を結ぶ新航路の第一便が20日午前9時、被災者らを乗せて神戸市中央区のハーバーランド・高浜岸壁から出港した。
第一便の乗船時間の午前8時半には約250人が行列、出発時には約360人が乗船した。
臨時便を運行する会社の職員は「船はもともとクルージング船だが、地震で商売ができなくなった。1250円の運賃では、もうけなど全くないが、こんな時に商売でもないラララ」と複雑な表情だった。
家族へ 友へ救援の人波
食べるにも困る人たちを見過ごせない―兵庫県南部地震の被災者らの窮状と救援の遅れを知った関西一円の市民が19日、一斉に自らの手で親類や同僚、取引先へ食料や水を運び始めた。大阪では、被災地へ向かう電車が戦後の買い出し列車のよう、大荷物を背負った人々でごった返した。
インスタントラーメンの箱三つをビニールひもで背中にくくり付けた上、ミネラルウォーターの箱を手によたよたと歩く男性。ポリタンクやバケツを手にした女性―被災地への東の玄関口となった阪急西宮北口駅は、被災者を気遣う市民でごった返した。
日中、大阪・梅田から十分に一本の間隔で運行される普通列車はどれも満員。同駅で降りる乗客の大半がリュックサックやスキー用のキャリーバック、段ボールなどに入るだけの荷物を詰め込んで背負ったり、担いでいる。旅行用のカートや台車に乗せている人も多い。
同駅から被災地へはいまだ運行再開のメドが立たず、一般道路も大渋滞している。大勢が数時間を覚悟で駅から歩き始めた。
インフルエンザが流行
寒さと食糧不足の長田
神戸市長田区では、派遣医師ら約50人が小学校の体育館などの避難所60カ所を巡回した。寒さに加え食料の確保もままならないためインフルエンザがまん延しており、注射と薬で応急措置を行った。
同区役所に避難し、一階の玄関付近で寝ていた一人暮らしの主婦は「足が悪いので、余震があっても一番逃げやすい所にいる。早く温かいものを口にしたい」と話していた。
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