
東洋大姫路を8-0で下し47年ぶりの優勝を決め、応援スタンドへと駆け出す育英ナイン(撮影・笠原次郎)
春季兵庫県高校野球大会(神戸新聞社後援)最終日は4日、明石球場であり、決勝は育英が8-0で東洋大姫路を下し、47年ぶり3度目の優勝を飾った。3位決定戦は社が5-2で加古川北に勝った。
育英は一回に3点を先制。3-0の五回には、4安打を集めて4得点するなど、好機での集中力が光った。先発の堀田も6回無失点と危なげがなかった。
社は打線が計10安打。これに4本の犠打を絡めるなど、そつのないつなぎの攻撃を見せた。
育英は今月23日から滋賀県立彦根球場で始まる近畿大会に出場する。
■積極的攻撃復活へ自信 育英
47年ぶりの頂点に育英ベンチは沸き立った。「選手は一試合ずつ大きく成長した。本当にすごい」。歓喜に浸るナインを見つめる葉坂監督も満足の表情だった。
投打で実力のある選手がそろう今季。今大会は、その選手たちに勢いと積極性が加わった。
一回、四球と死球で二死一、二塁の好機に木下、船原が連続適時打を放った。「勢いに乗れるのが自分たちの強み」と船原。立ち上がりの相手のミスを逃さず、3点を先取して主導権を握った。
六回は積極的な走塁が光った。井村の中飛で二塁走者の橘田が三塁へタッチアップ。浅いフライだったが、相手のすきを突き、さらに中継ミスを誘って本塁を陥れた。
夏の甲子園制覇の経験もある伝統校だが、近年は低迷が続く。「育英を復活させたい。みんな、その思いが強い」と鳥羽主将。新チーム発足から、練習の前後に自主的にミーティングを開き、反省点を話し合うなど、全員で強くなる方法を模索した。「やってきたことが報われた」と指揮官。名門復活に向け、チームは大きな自信を手に入れた。(植田治男)
■東洋大姫路屈辱の大敗
東洋大姫路は8失点完封負けと屈辱の大敗。四死球や失策が失点に絡み、打線も初球を簡単に打ち上げるなど淡泊な打撃が目立った。
一回、先発太田智が一死から2四死球で一、二塁のピンチを招き、二死から2連打を浴びて3失点。太田智は「緊張して自分の力が出せなかった」と下を向いた。五回はバント処理のミスをきっかけに、打者一巡の猛攻を許した。
堀口監督は「守りのチームが3失策もすれば勝ち目はない」とばっさり。「きょうは完敗。この悔しさを胸に、勝ちたいという気持ちを夏につなげてくれれば」と奮起を促していた。(山本哲志)