
2010年3月5日
神戸 「堅守速攻」成熟へ【戦力分析】
昨季の後半と同じく、組織守備をベースに戦う。ゾーンディフェンスで相手にスペースを与えず、前線のプレスで素早く攻めるスタイルに磨きを掛けた。三浦監督の続投で、さらに成熟度が増すはずだ。
最前線でポスト役になる都倉がポイントか。昨季チームトップタイの8得点を挙げた茂木のほか、吉田、ポポ、朴康造、小川らが2次攻撃を仕掛ける。正確なクロスを持つ石櫃らのサイドアタックも有効になりそう。
守備面ではエジミウソン、北本、宮本、GK榎本ら経験豊富なベテランが中央を固める。
不安材料はけが人の多さだ。左ひざを痛めた大久保は、開幕戦出場が絶望的。オフに腰を再手術した司令塔ボッティら、全体の約3分の1が離脱した時期もあり、連係をさらに深めたい。
▼ 三浦監督、2年目に手応え
就任2年目の神戸・三浦監督は「大目標はACLだが、まずは過去最高の(リーグ戦)1けた順位を達成する」と現実的な目標を掲げる。1月の新チーム始動から、攻守にハードワークを徹底させてきた。また、イレブンにわずかでもすきを見つけると「さぼるな!」と雷を落としてきた。
昨季は8月から指揮を執り、堅守速攻のスタイルを復活させた。今季は都倉ら新戦力の獲得で空中戦の強さを上積みした。さらにパスワークの練習を増やし、「意図した攻撃ができつつある。さらにボールを持つ時間を長くしたい」と上積みを狙う。
ドイツへの留学経験があり、現代サッカーの流れにも精通している。重視する前線からの守備や、セットプレーの重要性など、多くのキーワードは、今の神戸に必要な要素ばかり。広い視野で、強豪への地歩を固める。(佐藤健介)
2012年2月