あとがき

 記者生活10年目。ただいま、社会部の「遊軍」記者として、阪神・淡路大震災の被災地取材などを続けています。

 フルブライト奨学金制度のジャーナリストプログラムに合格し、97年夏から1年間、渡米。UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)に研究員として在籍し、災害後の心のケアなどをテーマに、研究、取材活動を続けました。

 アメリカに住むのは初めて。英語もめちゃくちゃ。それでも、楽しく暮らした1年。「身近」なはずのアメリカを私はいかに知らなかったか、思い知らされる日々でした。

 たった1年の滞在でその国の暮らしを語ることは、無謀ではあります。しかも、アメリカは広く、その中で「ロサンゼルス」という大都会は特殊な街です。日本で、東京が特別であるように。 でも、これからアメリカで暮らそうと考えている人や旅する人に、少しは参考になるかもしれません。私の戸惑いや驚きは、アメリカ暮らしを始める多くの人が体験することだと思うからです。

 連載の初めにお断りしている通り、あくまでも「私描」であり「断片」。読んでいただければ幸いです。

(社会部 磯辺康子)