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| 新たな色に染まる | |
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緩やかに続く東六甲の山並み。その眺望を楽しみに、この地に居を構えた人々の視界を遮るように、“摩天楼”がにわかに割り込んできた。 阪神間。古くから良好な郊外の住宅地として知られてきた。しかし、震災復興の過程で、それまでじわりと進んでいた都市型住宅地への変化の流れは、一気に加速した。 再開発ラッシュや被災マンションの再建…。阪神間ではいま、高さ百メートル前後、階数にして三十階前後となる住宅主体の超高層ビルの建設が相次ぐ。 阪神西宮駅に近い、西宮市六湛寺町。再開発で九八年春に完成した超高層マンションは、高さ百六メートル。阪神間では初の三十階建てとなった。約一キロ北にある、阪急西宮北口駅の南西では高さ百十メートル、三十一階建ての再開発マンションが姿を現した。尼崎市のJR立花駅前でも、二十七階建ての再開発住居ビルが二棟も立ち並ぶ。 ただ、周りは、戸建て住宅や中低層のビルが立ち並ぶ昔ながらの市街地。それだけに、あつれきもある。高層化のルールづくりを求める声は強い。 “摩天楼”が、被災地を新たな色に染める。だが、それに戸惑う人々の心に溶け込むには、壁はまだまだ高い。 |
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