日々小論

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 新型コロナウイルスの感染拡大は、もうひとつの深刻な病気をあぶり出したように思う。ギャンブル依存症だ。

 休業要請が出ているさなか、パチンコ店に行列をなす人たちに刺すような視線が送られた。他府県ナンバーの車でやって来るパチンコ客への苦情が殺到した自治体もある。

 20代の一時期に熱心に通っていた自分が言うのも何だけど、「こんな時に非常識」と責めたくなる気持ちは分かる。ただ、非常時にもパチンコ台に向かう面々の中には、少なからず依存症の人が含まれているのではないかと感じていた。

 なので、「ギャンブル依存症問題を考える会」が5月初旬に行ったネット調査の結果にはうなずくところが多かった。

 依存症経験者の6割が「病気を克服していなかったら県境を越えててもパチンコ店に行った」と答えた。10万円の特別給付金について「克服前ならギャンブルに使っていたと思う」は7割(!)に上った。

 政府の推計ではギャンブル依存症は約320万人。大半はパチンコ・パチスロにはまっているという。同会は「営業再開後に症状が悪化する恐れがある。家族は早めに相談窓口に行ってほしい」と呼びかける。

 そこへきて、賭けマージャンの黒川弘務・前東京高検検事長である。

 彼が依存症かどうかは分からない。しかし、「こんな時」に人生を賭して(情けないことに新聞記者と)やっていたのだから、予備軍かもしれない。カジノ好きとの報道もある。

 ごく軽い処分で済んだ氏の退職金は約6千万円だそうだ。ギャンブルにつぎ込まれるようなことがあれば、なおさら納得などできるはずがない。

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