日々小論

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 ママ友たちの間で話題になったリポートがある。

 日本小児科学会が5月20日に公表した「小児の新型コロナウイルス感染症に関する医学的知見の現状」。国内外の論文や事例を分析したものだ。

 えっ?と思わず二度見したのが次のくだり。

 「学校や保育施設の閉鎖は感染拡大を阻止する効果に乏しく、むしろ子どもの心身の健康を脅かしている」

 ざっとまとめると、こうだ。

 子どもの感染は大半が家族から。しかも多くは軽症▽学校や保育所の集団感染は極めてまれ▽休校はソーシャル・ディスタンス(社会的距離)より効果が低い▽休校は虐待被害のリスクを高め、子どもを抑うつ傾向に陥らせる-。

 2月末、全国一斉休校を突如ぶち上げた安倍晋三首相は「子どもたちの健康、安全を第一に考える」と大見えを切った。いまさらながら、何を根拠に?と問い詰めたくなる。

 同学会は「(2月時点では)ウイルスの情報が少なく、当初の休校措置を否定するものではない」と説明している。

 再流行に備えるためにも、政府には休校のメリットとデメリットをしっかり検証してほしい。子どもの教育の機会を安易に奪ったりしないよう、国際的な検証作業ができないものか。

 さて、同学会は学校再開にあたって提言をまとめている。

 「感染対策を徹底した上での授業再開であっても、誰もが感染する可能性がある。感染者や関係者が責められることのない社会を築こう」

 私たちはつい感染リスクゼロを求めがちだ。でも、それは不可能だし、場合によっては教育現場を追い詰める。小学生の子どもがいる親として心しよう。

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