日々小論

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 例年、夏休みには大半の高校が受験生向けに、校内見学や模擬授業の体験などができるオープンスクールを開く。校風を肌で知ってもらう狙いがある。

 ホームページやパンフレットでも学校の内容はうかがえる。しかし現地に足を運んで分かることも少なくない。

 校内の雰囲気、先生や在校生の表情、あるいは部活動の練習の様子など、勉強に直接関係はなくても、志望校を決めるきっかけになる。

 なにより大事なのは、実際に見ることで「この学校に行きたい」との思いが高まり、やる気が芽生えることだ。そうなれば先生や親に言われなくても、おのずと勉強に身が入る。

 コロナ禍はここにも影を落とす。兵庫県内の公立高校は、8月末までに予定されていた「オープン・ハイスクール」を取りやめた。多くの生徒が集まることで「3密」になりかねないからだ。休校日が増えた分だけ夏休みが短くなって、日程も組みにくくなった。

 中学校では平常通りの授業が始まったばかりなのに、もう1学期の期末試験が近づいている。休校が長引き受験生の自覚が十分に持てないという3年生も多いのではないか。

 高校側もその点に懸念を抱いているのだろう。県内の一部の私立高は人数を制限して見学を受け入れている。公立高にも、時期をずらしてオープン・ハイスクール開催を模索する動きがある。

 自ら目標を定めて努力することは、どんな人生を歩むにしろ必要だ。感染拡大防止に留意しながら、生徒たちが一歩踏み出すためのきっかけをぜひ作ってやってほしい。今一つやる気がうかがえない受験生を抱える親としても、そう強く願う。

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