日々小論

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 米国のジョークである。

 クリントン大統領夫妻の乗った車が故郷のガソリンスタンドに立ち寄った。そこの経営者はヒラリー夫人のかつてのボーイフレンド。再会を喜び合って別れた後、大統領が言った。

 「君があの男と結婚してたら、今ごろは給油の手伝いをしているだろう」

 夫人が返す。

 「あなたは分かってないのね。あの男と結婚してたら、大統領はあの男になってたわ」

 誰のおかげで大統領に、というわけだ。おおばともみつさんのジョーク集からお借りした。

 後に上院議員、国務長官に就き、女性初の米大統領に挑んだのはご承知の通り。ヒラリーさんが越えられなかったその壁を、ひょいっと越える女性が現れそうな気配がしてきた。

 今年の米大統領選である。民主党のバイデン氏は女性を副大統領候補にすると明言した。トランプ大統領に勝てば、米国初の女性副大統領が生まれる。いやいや、もう一段上り、「副」の外れる日がいつか来るかもしれない。

 いろんな名前が挙がる。人種差別問題で、黒人女性が有力だとも。その一人、アトランタ市の女性市長は、暴徒化したデモ参加者をこうたしなめたそうだ。「この街のことを大事に思っているなら、家へ帰りなさい」。どこかの国と違い、実力と度胸を兼ね備えた女性政治家がなんと多いことか。

 伊丹十三監督の映画「タンポポ」で主人公の女性が言う。

 「誰でも自分のはしごを持っている。精いっぱい上の方で生きている人もいれば、はしごがあることも気づかず、地べたで寝転んでいる人もいる」

 時代がかけたはしごでもある。上りきるのは、誰だ。

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