日々小論

  • 印刷

 搭乗チケットとパスポートを確認してもらい、保安検査所を通過し出国審査へ。機内でシートに着き15分ほど。飛び立つことなく、そのまま降りた。これは、トラブルでも何でもなく「なんちゃって出国体験」の様子だ。台北市の国際空港で現地の航空会社が7月に開いた。

 台湾の総領事館に相当する台北駐大阪経済文化弁事処の李世丙処長が、神戸での講演会で紹介していた。ネットで調べると、週刊誌ニューズウィーク日本版などで取り上げられていた。1日60人で計3日間のイベントに7千人が応募したという。

 台湾から日本をはじめ海外に旅行した人は昨年、1710万人。人口の実に70%を超える。新型コロナウイルスの影響で海外への渡航が制限され、李処長は「みな禁断症状が出始めている」と笑いを誘った。

 機内を後にした客は空港内のレストランで食事し、免税商品の買い物を楽しんだ。空港施設や免税店への支援策の意味合いも濃い。

 李処長がもう一つ強調したのが、日本からの修学旅行生が途絶えてしまったことだ。高校生の海外への修学旅行先で台湾は2014年から5年連続でトップ。5万人を超える。親日的で治安もよく、近くて費用も抑えられるのが受けている。往来の回復を見据え「初めての海外旅行先として次世代交流を広げたい」と李処長は話す。

 台湾の感染者数は16日現在で500人、死者は7人。重症急性呼吸器症候群(SARS)の教訓を生かした。20年の実質経済成長率は半導体関連が堅調でわずかだがプラス成長。安全安心、平和があってこそ経済は回る。無理に回そうとしても思うようには回らないことを教えてくれている。

日々小論の最新
もっと見る

天気(10月26日)

  • 20℃
  • 11℃
  • 0%

  • 21℃
  • 8℃
  • 10%

  • 21℃
  • 11℃
  • 0%

  • 22℃
  • 10℃
  • 10%

お知らせ