日々小論

  • 印刷

 ここ2、3年、台風シーズンになると、これまで以上にその進路を注視するようになった。国内や兵庫県内にどんな被害を及ぼすかというのが一番の心配だが、もう一つ気になっているのが、神戸の自宅近くの再度山中で、たくさんの木々が暴風雨でなぎ倒されてしまうことだ。

 子どもの頃から親しむその裏山では、これまでも台風の直撃で樹木が倒れたり、折れたりすることはあった。しかし、ここ数年はその数が大幅に増えている印象だ。倒れた中には、結構な巨木も少なくない。直径約1メートルのカシの大木や背の高いケヤキが倒れているのも見た。

 地球温暖化の影響で、海水温が上昇するなどして台風の勢力が強まっていることの表れだろう。テレビのニュースで何度「観測史上最大」という言葉を耳にしたことか。100年以上もこの地で鎮座する巨木たちも、経験したことがない強風とその圧力に、耐え切れなくなっているようだ。

 中でも残念だったのは、2年前の台風21号で、クヌギの木々が相次いで倒れたことだ。小学生時代に父に連れられてクワガタムシを採り、自分も子どもたちを連れて同じように昆虫採集を楽しんだ「思い出の木」もこの中にあった。

 親子3代で40年以上親しんだ大木が根元からぽっきり折れ、谷底に突き刺さった姿を見たときは、思わず声を失った。根元からひこばえが顔を出した木もあるが、再生まで相当な時間がかかるのは間違いない。

 今秋、兵庫周辺に被害をもたらすコースをたどる台風はまだない。日本に接近する時期は終盤に入ったが、山の木々をなぎ倒す強風が吹かないまま、紅葉の美しい季節へ移ってほしいと願っている。

日々小論の最新
もっと見る

天気(11月27日)

  • 17℃
  • 12℃
  • 40%

  • 17℃
  • 9℃
  • 70%

  • 18℃
  • 11℃
  • 40%

  • 18℃
  • 9℃
  • 40%

お知らせ