日々小論

  • 印刷

 ラテン語で人や人格を意味する「ペルソナ」は、企業の販売戦略にも使われる考え方だ。年齢や収入、居住地、趣味など具体的な顧客の人物像を設定した上で、受け入れられるような商品やサービスを模索する。

 乱暴に言えば企業が営利をあげるために使うこの言葉を、思わぬ場で耳にした。兵庫県内各地で地域おこしに取り組む青年団体のオンライン交流会だ。姫路市のNPO法人・生涯学習サポート兵庫の山崎清治理事長が、運営する三田市の野外活動施設の例を述べた。

 コロナ禍で利用が減り、自らの活動は不要不急かと思い悩む中で、「ペルソナ」を描きだした。医療従事者やひとり親などコロナ禍でも容易に休めない親と、長期休校を強いられたその子どもたちだった。

 感染防止策を十分にとり、広大な敷地の中にある宿泊施設で子どもたちを預かった。見守りや勉強の指導は大学生ボランティアらが担った。親の収入に合わせ利用料の減免措置も講じたという。

 青年団体の地域活動は、続けていく中で周囲の大人たちにも変化をもたらし、地域全体が勢いづく。だからこそ「持続させる責任がある」と山崎さんは話した。

 その大前提は、利用料や補助金などで毎年の団体運営を成り立たせることだ。NPOは非営利団体を示す英語の略称だが、非営利とはいえ一定の収益を挙げなければ長続きしない。

 最近では、社会問題の解決をビジネスとする「社会起業」を志す若者も増えている。地域が求める事業やサービスを模索し、資金が回るよう考えるという点では、企業とNPOの間の距離は以前に比べずいぶん縮まっているように感じる。

日々小論の最新
もっと見る

天気(2月25日)

  • 12℃
  • ---℃
  • 10%

  • 12℃
  • ---℃
  • 10%

  • 13℃
  • ---℃
  • 10%

  • 13℃
  • ---℃
  • 0%

お知らせ