日々小論

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 国連が7年前に定めた「世界トイレデー」(11月19日)をご存じだろうか。安全で衛生的なトイレの普及を訴え続けるシンガポールの1人の男性が発足させた「世界トイレ機構」の創設記念日がこれに当たる。身近なテーマでもあり、年々認知度も向上しているようだ。

 国連広報センターのサイトを閲覧すると、170を超す「国際デー」が紹介されている。人類が抱える諸問題について、国際社会の関心を喚起し、取り組みを促すのが目的といい、世界トイレデーもその一つだ。

 それにしても国際デーがこれほど多いとは。世界に課題があふれているということだろう。私たちの暮らす社会のありようがうかがえる。

 「へえ」というものも少なくない。例えば「国際幸福デー」(3月20日)は本当の幸せとは何かを考える日だ。「世界結核デー」(3月24日)はコッホが1882年のこの日に結核菌を発見したことにちなむ。「国際中立デー」(12月12日)は中央アジアの中立国トルクメニスタンが制定を呼び掛けた。

 そこで頭に浮かぶのが、新型コロナウイルスのことだ。

 約100年前にパンデミック(世界的大流行)を引き起こし、数千万人もの命を奪った「スペイン風邪」は、収束から数年のうちに世界の人々から忘れ去られた。物的損害が大きい自然災害などと異なり、被害が目に見えにくいことを原因の一つとみる歴史家は少なくない。

 現在人類を苦しめているコロナがいずれは収束しても、スペイン風邪と同様に風化の懸念が否めない。

 収束後に「世界コロナデー」新設が国連の満場一致で決まるほど、感染対策で国際社会が結束を固めるのを期待したい。

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