日々小論

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 新型コロナの影響で教育現場も激動の1年だった。

 一斉休校による学習の遅れが懸念されたが、神戸新聞の取材によると兵庫県内の公立小中学校の83%は2学期中にほぼ挽回できたという。感染防止対策と並行しての先生たちの工夫や頑張りに頭が下がる。

 一方、子どもたちには疲れも見える。授業のスピードについていけないとの声も聞いた。

 わが家の小学6年の娘が通う学校では、コロナ前は5時間目で終わっていた曜日が6時間目までになった。娘は「毎日オール(6時間目)やし、休み時間も短いし、正直しんどい」とこぼしていた。

 ちょっと心配していたところ、県内のある中学校の校長先生から手紙をいただいた。仮にD先生としておこう。

 D先生の学校でも懸命に授業の遅れの解消に努めてきた。地域内の他校と同様に7時間目を設け、放課後にも学習時間を確保した。教育課程の修了はもちろん重要だが、D先生は「何だかなあ」との思いを抑えられないでいるという。

 これまでも教育現場には効率性や即効性、「見える学力」の向上が求められてきたが、コロナ禍でその傾向が強まったと感じるとのこと。「話を聞いてほしい」と感じている生徒が増えているのに、ゆっくり雑談する時間をつくるのに苦心している-とあった。

 何のために学ぶのかとD先生は改めて自問自答し、「それは子どもたちが今も未来も幸せであるため」とつづっていた。そうした意識を持って教職員も努力しています、と。

 コロナが公教育に及ぼす影響やその対策を考えるとき、「子どもの幸福」という大切な視座を与えてもらったと思う。

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