日々小論

  • 印刷

 昨年5月の小欄で新型コロナ禍で打撃を受けた世界経済の回復について「レ」型との見立てを紹介した。落ち込みが激しく、上昇カーブは緩やかにならざるを得ないことの比喩だった。

 年が明けて緊急事態宣言が再発令され、国内経済は二番底の懸念が出ている。「W」型とする見立ても目にする。

 先行き不透明な状況で、経営者はどのように考え、かじを切ろうとしているのか。企業価値を測る物差しの一つ、株式時価総額で、兵庫県内の100を超す上場企業から上位の経営者インタビューを年始以降に地域経済面と電子版に掲載した。

 「ここでしか買えない商品で差別化を」と、プライベートブランド商品の開発など成長戦略を語ったのは、工具などのインターネット通販大手、MonotaRO(モノタロウ、尼崎市)の鈴木雅哉社長だ。

 時価総額がこの1年ほどでさらに伸び、1兆円を超えた。県内2位、国内の全上場企業でも100位前後に位置する。

 臨床検査機器・試薬大手、シスメックス(神戸市)の家次恒会長兼社長は「旧には復さない、どう対応するかが問われる」と話した。時価総額で県内首位となって久しい。約20年前から培ってきたゲノム(全遺伝情報)や免疫の研究成果が、コロナ禍でより注目度を増した。

 県内3位の神戸物産(稲美町)は「業務スーパー」で知られる。沼田博和社長は「大容量で賞味期限の長い商品がそろうイメージ」が、コロナ禍でも顧客獲得につながったと分析した。

 経済全体を見回せば、コロナ禍で苦境に立つ企業が大半を占める。消費者意識や需要構造などに起きている変化の潮流をつかみ、雇用や技術を守り抜いてほしい。

日々小論の最新
もっと見る

天気(4月16日)

  • 19℃
  • 14℃
  • 60%

  • 21℃
  • 7℃
  • 50%

  • 20℃
  • 13℃
  • 40%

  • 19℃
  • 12℃
  • 50%

お知らせ