日々小論

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 地球温暖化に危機感を持つ高校生36人が参加した「ひょうご高校生 環境・未来リーダー育成プロジェクト」(兵庫県主催)の発表会が先日開かれた。

 温暖化防止を国際社会に訴えるスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんら世界の若者たちのうねりが、この兵庫でも新しい波を起こしていると実感できた。

 そこで気づいたのは、地球環境問題への取り組みは若い世代が疎遠だった地域社会に参画する入り口になるという点だ。

 あるグループは、温暖化を考える行政の委員会が高齢者で占められているのは問題と指摘した。気候変動で激しくなる災害や社会・経済の不安定化に向き合わねばならない世代の、当事者意識と責任感が伝わってきた。温暖化の影響を最も受ける高校生や大学生を、県や市町の委員に入れるべきだ。

 別のグループは、下水処理場の汚泥発酵で得るバイオガスの熱・発電事業を発展させる案を示した。副産物として得られる消化液は優れた有機肥料になるが、重金属混入の懸念から捨てられている。その現状を変えたいとの思いからだった。重金属は回収して新ビジネスを起こすとともに、消化液を生かす資源循環のブランド農産物を増やし、地域振興に生かしたいと力強く語った。

 自然エネルギーの拡大という世界の共通課題でつながる若者たちの発想は、コロナ禍と温暖化という二つの危機を乗り越えるためのビジョンの基軸とすべきだろう。

 地域から持続可能な社会を見いだそうとする若者のモチベーションを自治体や企業が受け止める。そのことが、若年層の流出という兵庫が抱える根本的課題に解決の道を開くと思う。

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