日々小論

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 世界は広い。このコロナ禍の下でも、着実に経済成長を遂げる国や地域がある。

 ニュージーランドは2020年7~9月の国内総生産(GDP)が、前年同期からわずか0・4%だが増えた。台湾の20年の成長率は前年比2・98%プラスで、中国の伸びを約30年ぶりに上回った。

 いずれも感染者数の少なさには驚かされる。ニュージーランドでは昨年3月の全土封鎖で拡大を抑え込んだ。日々の新規感染者数は1桁にとどまっている。台湾も状況は同じで、国内消費が活発だという。

 今月14日、ニュージーランドで国内最大の都市で変異株の感染者が確認され3日間の封鎖が実施されたが、その数はたったの3人だった。

 台湾では1月下旬、北部の都市で院内感染が発生した。すると他都市でも、2月の旧正月の行事取りやめが広がった。早めに徹底した対策を講じることが結局は経済にも有益と、市民が認識しているのだろう。

 一方、日本では昨年4月の緊急事態宣言で感染者数が減り始めると、「経済が回らない」として解除前倒しを求める声が各地で相次いだ。その後、再び感染拡大を招き、20年のGDPは11年ぶりのマイナスに。「最初に完全に抑え込むべきだった」との指摘を聞く。

 現在の緊急事態宣言も、各地の知事が「経済が回らない」として前倒し解除を求めている。ワクチン接種が始まったとはいえ、前回の轍(てつ)を踏まないよう願うばかりだ。

 政治家も首長も「経済が…」と口にするのなら、目先の経済不振ばかりを意識せず、中長期的に感染を完全に抑え込む策を探る必要がある。急がば回れ、というではないか。

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