日々小論

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 1月、娘の中学進学を前に制服の採寸が行われた。親子で中学に出向き、教室で順番を待っていたら大きな声が響いた。

 「何で女子は全員スカートなん? 納得いかへんわ。冬とか寒いやん!」。同じ小学校のNちゃんだった。

 なだめようとする母親に、「ずっとズボンやったのに」と怒りが収まらない様子。じっと見ていた娘は「確かにスカート姿のNちゃんは想像つかへん」とつぶやき、採寸後に同級生たちとNちゃんを慰めていた。

 3月、本紙に11歳の小学女児の投書が載った。

 〈私が中学生になったら、学ランが着たいです。理由は、スカートは動きにくいし寒いけど、学ランはズボンだから動きやすいし、スカートより暖かいと思うからです〉

 動きやすい服の方がいいというまっとうな要望や、なぜ女子はスカートと決まっているのかとの本質的な問いに、大人は真剣に向き合う必要があると思う。彼女たちには、自分が抱く違和感をよくぞ言葉にしてくれたと拍手を送りたい。

 姫路市立山陽中学校は、着やすさに加え、従来の「女らしさ」「男らしさ」をいま一度考えようとの観点で2年半かけて制服を見直した。今春からブレザーとスラックスが標準服となり、希望者は性別を問わずスカートを選べる。導入1年目ということもあり、スカートを選択した女子生徒は多いようだ。

 教頭先生は「制服のあり方はジェンダーに対する無意識の思い込みや偏見にもつながりかねない。時代に合わせて変わるのは自然なこと」と話していた。

 ズボンでもスカートでも、自分が選んだ快適な制服で生徒たちが校門をくぐる。そんな学校がもっともっと増えればいい。

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