日々小論

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 「DIY(ドゥ・イット・ユアセルフ)」。この言葉から「日曜大工」を連想する人は多いのではないか。訳せば「自分ができることは自分でやる」。本来の意味はもっと幅広い。

 その精神をまちづくりにと、「DIY都市」を提唱する人がいる。有志の情報技術者でつくる一般社団法人「コード・フォー・ジャパン」代表理事の関治之さんだ。

 住民参加型の予算編成、計画づくり、「幸福度」をベースにした指標…。加えて「自らつくるひと」が尊重される、などを挙げる。最先端の情報通信技術(ICT)を駆使するスマートシティー化が進みつつある中、改めて住民を主役に据えようとの考えである。

 先日、関西の関連団体が主催するオンライン・イベントに参加してみた。まちの課題解決に動く有志が取り組みを報告し、知恵を出し合ったのだが、感心するばかりだった。

 例えば、神戸・長田の子育て環境をよくしようと想を練る主婦。尼崎の団体は車いすで通行できる道を紹介し、播磨地域ではため池の管理者に役立つ電子地図の制作を手掛ける。

 最も注目を集めたのが、滋賀県栗東市の高校生プログラマーだ。市のごみ出し情報アプリや滋賀県の新型コロナウイルス感染症対策サイトを制作・運用しているという。彼は「(自分が生み出したもので)人をハッピーにできた経験が人生を変えた」と喜び、行政への橋渡しをしてくれた大人たちに謝意を伝えた。

 地域の課題解決に自ら動き、支え合う。つながりの輪そのものが、汗をかく人をもハッピーにするのだろう。イベントの最後に撮った記念写真は、晴れやかな笑顔が並んでいた。

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