日々小論

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 デモを続けるミャンマー市民が掲げている「3本指サイン」の由来をご存じだろうか。近未来の独裁国家が舞台の米映画シリーズで用いられた抵抗を表すポーズがそれに当たるという。

 ミャンマーで国軍によるクーデターが起きて間もなく3カ月になる。デモへの弾圧で市民の犠牲が増える中、少数民族の武装勢力が国軍への反発を強め、内戦に発展する恐れも指摘されている。

 この国に足を踏み入れたことはないが、かつて国境にほど近い中国雲南省の辺境を旅し、ミャンマーともつながりのある少数民族と交流したことがある。一連の悪夢のような出来事を人ごととは思えない。

 市民の気持ちに近づきたくて、サインの原点である米映画「ハンガー・ゲーム」シリーズの全4作(2012~15年)を見た。一度手にしたはずの民主化を暴力で奪われた彼らが諦めない理由が分かった気がする。ただ、国軍側は実弾射撃を繰り返すなど常軌を逸している。どうか無理をしないでほしい。

 現地ではインターネットの接続が制限されているほか、メディアへの圧力が高まっており、日本人ジャーナリストも拘束された。だが日本政府の対応は、国軍とパイプがあるにもかかわらず無策に等しい。

 サインが初めて使われたのは、7年前にタイで起きた軍事クーデターへの反対デモの際だ。その後、香港にも広まり、民主化デモの雨傘運動でも掲げられたという。もはやアジアの民主化運動の象徴と言っていい。

 ミャンマーでのこれ以上の犠牲は耐えられない。3本指のサインを胸に、アジアの仲間として抗議の意志を示したい。日本政府などに行動を求めるオンライン署名に応じるつもりだ。

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