日々小論

  • 印刷

 ゴールデンウイークを過ぎた頃から、週末ごとに、バレーボールなどのスポーツ用具が入ったバッグを抱えた中高生を多く見かけるようになった。

 毎年5月から6月にかけて、兵庫県では高校総体が集中開催され3万人以上が出場する。中学生も夏の総体の前哨戦となる公式戦が各地で行われている。

 昨年は新型コロナウイルスの感染拡大で、全国大会を含むすべての大会が中止となり、運動部活動に打ち込む中高生たちの姿が街中から消えた。

 現在も1年前と同様に緊急事態宣言が発令され、感染者数や病床率などは昨年より深刻だ。それでも大会が開催できるのは、学校や競技関係者が感染防止策を徹底しているおかげだ。

 加えて今年4月の宣言発令時、井戸敏三知事がこれまでの中高生スポーツの感染状況を説明し、公式戦に限れば開催可能と明言したのも大きかった。

 一方、今夏に延期された東京五輪・パラリンピックの開催については、国民からの賛同が得られない状況が続いている。

 国内のワクチン接種遅れによる影響もあるが、政府関係者や国際オリンピック委員会(IOC)の説明が不十分で、国民の不安感を払拭(ふっしょく)できないからだ。

 IOC関係者からは「緊急事態宣言下でも開催する」との強硬な発言が出る一方で、選手の安全性すら守ろうとする姿勢が見えない。また政府も「安全を確保して開催する」と繰り返すばかりで、国民を説得できる内容の発言が出てこない。

 国民に歓迎されない状況のままでは、代表に選ばれた選手も競技に専念できないだろう。事が重大なときこそ丁寧な説明が求められる。政府やIOCは、誰もが納得できる明快なメッセージを出さなければならない。

日々小論の最新
もっと見る
 

天気(9月25日)

  • 29℃
  • 22℃
  • 10%

  • 26℃
  • 20℃
  • 20%

  • 29℃
  • 20℃
  • 20%

  • 28℃
  • 20℃
  • 20%

お知らせ