日々小論

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 神戸市のウェブサイトKOBE子育て応援レシピは「安い、簡単、栄養バランスがいい」料理の作り方を動画で紹介する。ラザニア、スペイン風オムレツ、和風ハンバーグなど、レストランのようなメニューが並ぶが、動画を見ると手軽そうだ。

 春休み、ゴールデンウイーク、夏休み編と続き、再生回数は2万5千回を超える。地元を中心に食品関連の9社が協力した。アクセスは同市内が約8割を占め、広がりはこれから。冬休み編も企画している。

 きっかけは、市が1月に実施したアンケートだ。新型コロナウイルス禍による食生活への影響を調べた。「コロナ前より悪くなった」との回答は、ひとり親世帯で32%の一方、一般の子育て世帯は7%にとどまった。1回の食事量や肉、魚を食べる量が減ったとの答えも同じ傾向をみた。

 コロナ禍で収入減や失業に見舞われても、住居費や光熱費、携帯電話代は固定費だ。食費を削らざるを得ない状況がある。

 アンケートでは食育への関心度も尋ねた。30、40代のひとり親世帯の関心度は一般の子育て世帯をやや上回った。忙しさや経済的な理由はあれども健やかな成長を願う心は等しくある。全般的にインスタント食品を食べる量が増え、野菜を食べる量が減っている。コロナ禍の深刻さを改めて浮き彫りにした。

 東京都立大子ども・若者貧困研究センターの阿部彩教授は「困窮世帯の子どもは確率の問題として、学力や体力低下になりがち。幼いころからの低い自己肯定感は、なにくそと頑張ろうとする心も奪う」という。

 体づくりの基本となる食事がきちんとできるように、学校給食を含めて大人がどのように手をさしのべられるだろうか。

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