日々小論

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 冬物の衣装箱に耐寒用ズボン下が眠っている。かなり前、この時季の散策用に買ったのだが、一度もはいていない。

 安いカイロでしのげることもある。しかしそれ以上に、耐えられない寒い日が減った。それはそれでありがたいが、冬が冬らしくないと、かえって怖い。

 各国が地球温暖化対策を話し合うCOP26、国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議が英国で開かれている。予定では今日が最終日だ。

 少し前、国連に現れた恐竜が「絶滅を選ぶな」と訴える動画が話題になった。ご覧になった方は多いだろう。

 恐竜は小惑星の衝突などで絶滅した。気候災害で破局へと進む人類は「言い訳をやめて変化を」と恐竜が説く。発想と映像がすばらしい。

 そんなCOPで岸田首相がどう語るか、注目した。残念ながらアジア各国への支援しか印象に残らない。日本は温暖化に後ろ向きとして、環境団体から今年も「化石賞」に選ばれた。

 踏み込みの足らないスピーチを聞きながら、「ゆでガエル現象」のことを思う。

 カエルが水につかっている。その水を少しずつ温めても、カエルは気づかない。熱湯になって、とうとう…という有名なお話である。

 経営の話題でよく使われるが、環境問題も同じだろう。少しずつ気温が高くなっても、まだ大丈夫と危機感がない。北海道のコメがおいしくなったのは温暖化のおかげと、胸を張って語る政界の重鎮までいるから情けない。熱い湯から飛び出せるカエルと違い、人類は地球から逃げられないのに。

 政治はどこまで腹をくくれるか。出番のないズボン下が、そうささやいている。

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