日々小論

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 全国市長会長を務める立谷秀清(たちやひできよ)・福島県相馬市長(70)が、労働組合の中央組織・連合の芳野友子会長(55)について「今度の美人会長も楽しみにしている」と語った。10月下旬、連合福島が開いた定期大会の来賓あいさつでのことである。

 そして、持論を展開した。

 「男性の婚姻率と年収は比例する。女性が結婚しようとしない。男性の年収が最大の問題だ」「女性には悪いが、男性の所得を上げないと人口(減少)問題は解消しない」

 「美人」と言うことで場を盛り上げようとしたのかもしれないが、まさに昭和のおじさん的感覚。完全に外している。男女の賃金格差是正は政治の重要課題であるにもかかわらず、「男は仕事、女は家庭」という性別役割分担意識に疑問すら抱いていないことがよく分かる。

 芳野氏は10月6日、連合初の女性会長となった。就任会見でこう述べている。「優秀なのに昇進できない女性をたくさん見てきた。『ガラスの天井』を突き破るチャンスだと覚悟を決めた」「全ての運動にジェンダー平等の視点を取り入れる」

 ガラスの天井とは、実績や資質があっても女性の昇進を阻むもの、という意味だ。連合福島の定期大会には、そんな新会長に期待する女性や男性が大勢いただろう。立谷氏のあいさつは、ガラスの天井の分厚さを改めて可視化させた。

 当然のことながら多くの批判が寄せられ、本人は「女性蔑視の意図はない」と釈明した。

 ネットなどでは「美人に『きれいですね』と言って何が問題なのか」「言葉狩り」などの意見も散見されたが、的外れだ。今回の件はどう考えてもアウト。全国市長会長として全くふさわしくないと思う。

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