日々小論

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 なぜ、暗い夜道があるのだろう。暗い高速道路があるのだろう。

 きっと、政治家に女性が少ないからだ。

 世界に男女が半々いる以上、政治に携わる人もまた、男女半々であってほしい。男女は思考と行動、能力が異なり、お互い違いに気付かないからだ。夜道の例で言うならば、夜目は男性の方が利くらしい。

 しかし政治の世界に女性はなかなか増えない。先の衆院選での当選者に占める女性の割合は9・7%と、前回の10・1%をも下回った。

 リーダーともなると、なおのことだ。衆院選前に行われた自民党の総裁選には2人の女性が名乗りを上げたが、敗退。日本に女性の首相が誕生したことはない。このほどスタートした立憲民主党の代表選にも女性が1人立候補したが、さてどうなるか。「女性が出ないといけないと思ったから」と決意の理由を話していた。

 その代表選では「隗(かい)より始めよ。執行役員の半数を女性にする」と掲げる男性候補もいる。男性仕様の政治の世界で、女性が能力を存分に発揮するのはそもそも難しい。しかし女性の側が一歩踏み出す土壌は、整いつつあるのかもしれない。

 さて分野は変わるが、ノーベル化学賞学者の野依良治氏は昨年、こう話して女性による新たな創造に期待を寄せた。

 「化学はこれまで男がやってきたけれど、僕は男と女は違うと思っている。共通のところももちろん多いわけだけれど、やっぱり感性なんかは違うからね、そこに期待してるんだよ」

 女性が参政権を得て76年。男女雇用機会均等法が施行されて35年。長い過渡期の向こうに、変革はあると期待したい。

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