日々小論

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 東京五輪のメダルラッシュを機に、柔道やスケートボードの日本勢が脚光を浴びた一方、25年ぶりの1次リーグ敗退となった女子バレーボール界は厳しい冬を迎えている。

 前回1964年の東京五輪では金メダルを獲得。鬼の大松こと大松博文監督の下、東洋の魔女と呼ばれた選手たちが回転レシーブなどの新戦術で無敵を誇った。数年前までは世界選手権やワールドカップなどの国際大会が日本であり、観客動員やテレビ視聴率も期待されたが、それも過去の話となりつつある。

 「次のパリ五輪に出場できなければ、女子バレーはマイナースポーツになってしまう」

 今秋、姫路市出身の真鍋政義氏(58)が、火中の栗を拾う思いで代表監督に手を挙げた。2012年のロンドン五輪で日本を28年ぶりの銅メダルに導いた名伯楽だが、16年のリオデジャネイロ五輪以来の再登板は、いばらの道が待つ。

 日本は世界の強豪に比べて身長が低く、その差を埋める戦術が不可欠だ。5位だったリオの戦いを取材して痛感した。状況は今も変わらない。東京五輪の1年延期でパリ五輪まで3年弱しかなく、活動開始から1年数カ月で五輪予選が待つ。「準備の真鍋」と呼ばれる監督にとって、何よりほしい時間がない。

 ただ、見た目が似ている選手の背番号を入れ替えて相手国を惑わせ、「全員同じ髪形にしてくれ」と頼んで選手に怒られたという逸話を持つアイデアマンである。この5年、故郷のプロチーム、ヴィクトリーナ姫路のフロントマンとして世界を飛び回り、情報収集や人脈づくりにも余念がなかったと聞く。

 日本復活のプランは、リオ後から始まっていた-。そんな記事を、パリ五輪で読みたい。

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