日々小論

  • 印刷

 今や人気の漫才コンビ「ぺこぱ」が漫才コンクール「M-1グランプリ」で決勝に進んだのは2年前の今頃だ。

 いくら話が脱線しても「時を戻そう」と言えば、ネタの筋にすっと戻れる。過去と現在を自在に行き来する展開に大笑いした。昨年のユーキャン新語・流行語大賞のノミネート語に選ばれ、時代の言葉にもなった。

 先日、神戸出身のサッカー元日本代表で、J3藤枝のFW森島康仁選手(34)が今季での引退を発表した。188センチの長身から「デカモリシ」の愛称で親しまれた彼のインタビューを読んで、「時は戻せない」という現実の冷酷さを思い知った。

 サッカーの名門、滝川第二高で全国高校選手権に出場し、2年連続で優秀選手に。セレッソ大阪に入団した後は、ポストプレーを武器に各年代の日本代表として活躍した。だが、そこが選手生活のピークとなる。

 「タイムマシンに乗れたら、あそこに戻って、『もっと頑張れよ』と、当時の自分に伝えたい」

 プロの第一線で16年も体を張った森島選手が、練習の手を抜くことなど一度もなかっただろう。それでも、あの時、もっと必死になれていたら…。

 「平成の怪物」、プロ野球の松坂大輔投手(41)も今年、引退した。イチローさんがサプライズ登場した引退セレモニーで、23年間の現役生活をこう振り返った。

 「たくさんのうれしい経験、悔しい経験をしてきたが、いつでも悔しい経験のほうが強く残っている。その悔しさをばねに、僕は挑戦してきた」

 時は戻らない。一流選手の後悔は、一瞬一瞬がかけがえのないものであることを、ひしひしと私たちに伝えてくれる。

日々小論の最新
もっと見る
 

天気(1月28日)

  • 10℃
  • 4℃
  • 10%

  • 6℃
  • 0℃
  • 50%

  • 11℃
  • 3℃
  • 10%

  • 9℃
  • 2℃
  • 30%

お知らせ