日々小論

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 NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」を毎朝、楽しみに見ている。母、娘、孫娘の3世代物語で、それぞれがラジオ英語講座とともにあるという設定だ。番組タイトルはNHKが戦後、実際に放送していた英語講座のオープニング・テーマ曲の題名から付いた。

 戦後、日本人は学校の外でもこうやって英語に親しんだのかと想像される。今と違って社会全体が、このドラマが描くように前向きだったのだろう。

 上白石萌音さん演じる第1世代の安子は、後に結婚する男性の勧めでラジオを聞き始める。夫は出征、戦死するが、進駐軍の将校との出会いがあり、英語能力が互いの距離を縮める。

 ところで最近、気になった数字がある。非英語圏の国・地域における英語能力を計測・追跡している「EF EPI英語能力指数」で、日本は2021年、112カ国中78位だった。

 日本人は英語が苦手、で済ますことはできない。これは前年の55位から大幅に下げた結果であり、11年にさかのぼれば14位だったというから、坂道を転げ落ちているようなもの。ちなみに、今年の韓国は37位で、中国は49位だった。

 日本人が内向きになっているから、とも言えない。海外への留学者数は、文部科学省によれば、11年度が5万3991人、コロナ前の18年度が11万5146人と大幅に増えている。社内公用語を英語にする企業も楽天や、ユニクロを展開するファーストリテイリングを筆頭に増加中だ。

 英語の必要性はみんなが理解している。もしかすると足りないのは、ドラマの主人公がそうであるように、楽しみながら学ぶ機会ではないかと思うのだが、いかがだろう。

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