日々小論

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 新成人になられた皆さん、おめでとうございます。どんな気持ちで、この春を迎えたのでしょうか。

 4月1日からの民法改正で、成人は18歳からとなりました。18歳、19歳の皆さんは大人の仲間入りを果たし、自分の判断で決められる領域が広がります。自由を手にすると同時に、責任も負うことになります。

 少年法も変わりました。簡単に説明すると、凶悪な犯罪で18歳、19歳の少年が起訴された場合、実名で報じることが可能になりました。これまでは20歳未満の容疑者や被告は、名前や顔写真などを報道することが禁じられていました。罰則はなくとも、報道に携わる多くの者が守ってきたのは理由があります。

 少年事件を取材すると、家庭や育った環境が大きく影響していることが珍しくありません。もし罪を犯したとしても、環境が整えば、更生できるだろうと信じているからです。更生の可能性を報道が摘み取るようなことはあってはなりません。

 一方そのことで、報道機関は厳しく批判を受けてきました。特に犯罪の被害を受けた方や、遺族からのご指摘は心から理解できるものです。「なぜ、私たち被害者は実名で報じられるのに、加害者は少年だったら匿名なのか」「なぜ罪を犯した少年は守られるのに、私たちのことは守ってくれないのか」

 「少年の更生」と「被害者の切実な思い」は、どちらも大切です。現状では両立はとても難しいのですが、二者択一で答えが出る問題ではないはずです。報道機関は、その道を探る努力を続けていかねばなりません。その責務は法改正によって、さらに重くなったといえるでしょう。悩みながらの作業は、これからも続きます。

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