日々小論

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 政府が2万人を対象に実施し、今月公表した孤独・孤立に関する初の実態調査で、孤独感が「ある」と答えた人が約4割に達し、高齢者より20代、30代に多いことが分かった。

 地方から上京し、大学の授業はオンラインばかりで友人ができず、実家にも帰れない。心身の不調をインターネットで検索して自己診断し、さらに不安を募らせる-。SNSで相談に応じているNPO法人には、コロナウイルス禍が拡大したこの2年で、こうした学生からの相談が増えているという。

 一方で、孤独を感じる人が最も少なかったのは70代。「おひとりさま」シリーズで知られる社会学者の上野千鶴子さんは、近著「在宅ひとり死のススメ」で「高齢者の独居イコール社会問題のような描き方が多いが(中略)おひとりさまで機嫌よく暮らしているお年寄りがあそこにもここにもいる」と指摘。偏見をなくし、独りでもポジティブに生きるロールモデルを増やしていこうと呼び掛ける。

 問題は「望まない孤独」に悩む人をどう支えるかだ。先の調査で孤独感が強い人ほど、不安や悩みを相談することに対して「無駄」「相手の負担になる」「面倒」「恥ずかしい」といったマイナス感情が強かった。

 相談をためらい、サポートを必要とする自分に気づかないまま追い込まれていく人もいる。ひとごととは思えない。窓口にたどり着くまでの心の負担が少しでも軽くなればいいのだが。

 内閣府の孤独・孤立対策担当室のホームページには、約150の制度やNPOなどの中から状況に合った支援策をチャットで探せるコーナーがある。そこで見つからなかった場合の相談窓口も教えてくれるので、一度のぞいてみてほしい。

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