先日の本紙「イイミミ」で興味津々の話を読んだ。ツチノコに似た生物を家人が草むらで見た、という内容だった。
「コブラのような頭の形で尻尾が細く、全体が黒い蛇」「長さ30センチほど」。頭を持ち上げて舌をペロペロ出していた、ともある。恐ろしい。
「槌の子」は広辞苑にも載っている。いわく「蛇の一種という想像上の動物」。つまりUMA(未確認生物)の一種で、一般的なイメージでは胴がビール瓶のように太く、体長は短い。
かつては自治体が生け捕りに懸賞金をかけるなどして話題になった。しかし、なかなか「ついに発見」には至らない。
さて、話題の本を手にとる。「地球の歩き方 ムー 異世界の歩き方」(地球の歩き方編集室)。UFOにUMA、古代文明、超常現象などを追うオカルト情報誌「ムー」と、海外旅行ガイド「地球の歩き方」がコラボした異色のガイド本だ。
例えば、UMAの項を開く。英国ネス湖にすむという怪獣ネッシー、ヒマラヤ山脈で目撃された伝説の雪男(イエティ)などが当地の観光案内も兼ねて紹介されている。もちろん、日本のツチノコも登場。豆情報によれば、そのお味は「マムシより脂が多くヒキガエルよりおいしくないそう」。食べた人がいるのか!
2045年、ツチノコは人気のペットになっている。だけど捨てる人が絶えず、町にノラツチノコが増えて…とは漫画「ドラえもん」の一こま。人間の勝手な所業にはツチノコもうんざりだろう。
戦争に自然破壊。いじめに暴力。そして動物虐待。「本当に怖いのは異世界より人間界のほうだ」。UMAたちが隠れて出てこないのも道理かな。
