日々小論

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 7月10日投開票の参院選が始まっている。

 候補者の熱とは裏腹に、参院選の投票率は高くない。前回2019年に至っては、兵庫県は48・60%。2人に1人以上が棄権をしていることになる。

 その1票が未来を決める-。この類いの言葉を、しばしば耳にする。

 ただ、どこまでの説得力があるだろう。数票差で当落が分かれることもある市町議選ならいざ知らず、有権者が450万人を超える兵庫選挙区である。1票で結果が変わるとは、思えない。「投票しても何も変わらない」という言葉の方が、むしろすとんと胸に落ちる。

 けれど、1票で確実に変わるものがある。

 投票率だ。

 例えば、市川町の有権者数はおよそ1万人。1人が0・01%に相当する。投票率は通常、小数第2位まで発表されるから、1人が投票するかしないかで、データは変化する。

 世代別でもそう。若年層の投票率は特に低く、総務省の調査によると、30代以下は前回40%を割った。19歳投票率が25・07%と市内で最も低かった神戸市長田区。1人投票すれば0・1%以上、誘い合わせて8人で行けば1%余りも上昇する。

 では、投票率が上がれば、何が変わるのか。議員の意識を自分たちに向けることができる、と思う。票の数によって勝敗が決まるという選挙の性質上、投票率の高い地域や世代は「気になる存在」に違いない。その視点を持って投票するならば、たとえ票を投じた候補者が落選したとしても「死に票」にはならないはずだ。

 選挙結果は変わらない、でも変えられるものがある-。1票の意味をあきらめたくない。

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