日曜小論

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 本紙くらし面の長期連載「あなたの愛の手を」は、さまざまな事情で親と暮らせない子どもを紹介し、里親を募集している。

 子どもを家庭に迎え入れて養育する里親制度は児童福祉法に基づく。法の制度とは別に、ボランティア里親という仕組みもある。児童養護施設などに入所し、親らとの面会が少ない子どもを一定期間、家庭に迎える。正月や盆に預かる季節里親と、月1、2回の週末里親の2種類がある。

 今井恵美子さん(67)=神戸市兵庫区=は、児童養護施設で暮らす女子生徒(高校3年)のボランティア里親をしている。夫と娘の3人暮らしで、1年に計15日程度、生徒を受け入れる。

 一緒に夕食の買い物をして料理を作り、翌日は映画を見て外食をする。「子どもの役に立ちたいと始め、4年になる。私も、買い物をしたり映画を見たりするのを楽しんでいるんですよ。孫が1人増えた感じです」と話す。

 別の高校3年の女子生徒は児童養護施設から、1人暮らしの高齢女性宅に7年以上通う。女性をおばあちゃんと呼んで慕う。「一緒にいると安心する。ゆっくりでき、思う存分話せる。施設では、たくさんの子どもが1人の職員に話し掛けるから」と笑う。

 毎年、年末年始は一緒に過ごす。「親とは会えないけど、おばあちゃんが寂しさを埋めてくれる。普通の家庭が分からないから、訓練とか体験にもなる」とも。

 ボランティア里親は、家庭養護促進協会神戸事務所(神戸市中央区)が、兵庫県と神戸市から委託を受けて取り組む。利用する児童は季節(冬季)が54人(2016年度)、週末が42人(17年3月末)にとどまる。

 事業は十分には知られていないし、施設によって子どもを預けることへの温度差もある。ボランティア里親への理解が広がり、子どもたちが自分を受け止めてくれる存在を得られればと思う。

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