日曜小論

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 「クールジャパン」は日本の文化を海外に売り出す国家戦略にもなっているけれど、全然クールじゃなくて格好悪い日本だってある。女性議員が極端に少ない国会もそう。背景に「日本伝統」の男性優位の文化があると思う。

 各国議会の女性の比率を調べた列国議会同盟(本部・スイス)の報告書によれば2017年、日本は193カ国中158位。中国(71位)や韓国(116位)より低い。

 さすがにこれはイケてないと各党も考えたようで、衆参両院や地方議会選挙で男女の候補者数を均等にするよう政党に求める「政治分野における男女共同参画推進法(候補者男女均等法)」が今月、全会一致で国会を通った。

 ただ、本音では反対のオジサン議員もいるらしい。「女性だからといっていいかげんな人を候補者にしてはいけない」。伊吹文明元衆院議長は言う。「能力本意で選ぶべきだ。女性は産み育てる特性を持ち、仕事をする上でしんどい立場だと理解すべき」と。

 ならばそんな「しんどい」社会を変えたらいい。それには男性議員の「理解」よりも、議員の半数を女性にする方が近道ではないのか。

 推進法は政策に「多様な国民の意見が的確に反映されるため」に作られた。議会も多様な方がいい。大体、「能力」のある人だけで物事を進めるとどうなるかは、最高学府を出た官僚の振る舞いを見ても分かりそうなものだ。

 女性議員が増えるとどうなるか。各国の例では、予算の中の軍事費の割合が減り、教育費が増える傾向だという。

 フランスでは2000年に「候補者男女同数法(パリテ法)」ができた。パリテとは「同等・同一」のこと。以降、政界にとどまらず、職業や賃金、地位における男女平等への動きが加速している。

 罰則規定があるフランスと違い、実は日本の法律は努力義務にすぎない。だから実際に男女平等が進むかどうかは各党、そして有権者次第だ。

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