正平調

時計2017/05/19

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官僚頼みの実例として、いまだに語り草のやりとりがある。時は1980(昭和55)年の2月、場所は衆議院の予算委員会。当時の防衛庁長官がこんな趣旨の発言をして失笑を買った◆有事での対応について野党議員から問われての答弁である。「これは重大な問題でございまするので、技術的な点もございますし(中略)防衛局長から答弁をさせます」◆野党席は騒がしくなった。重大問題は官僚が答弁するなら、大臣の存在価値は何なのか。「最高責任者がこんな状態では不安」と漏らした質問者は最後にこう迫る。「自発的に辞意を申し出られたらどうか」◆共謀罪法案の責任者、金田法相を見ながら、古い記憶がよみがえる。すぐに撤回したが、国会審議は政府参考人(刑事局長)も加わって…との文書を配ったことがある。法案の理解が乏しく、はなから官僚頼みだ◆内心の自由を脅かし、議論するほどボロが出ると批判される法案である。野党の突きつけた法相不信任決議案はきのう否決されたから、肝心の大臣が官僚の耳打ちでしのぐような中身の薄い質疑がさらに続く◆おっと書き忘れていた。かの防衛庁長官はすぐ辞任している。折からのスパイ事件の責任を取ったとされるが、本当のところはどうか。ご参考までに。2017・5・19

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