正平調

時計2019/02/13

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団塊の世代にあたるビートたけしさんの回想にある。子どもの頃の楽しみといえば「野球と相撲しかなかった」。そしてカレーがごちそうだった、とも(祥伝社「野球小僧の戦後史」)◆1950年代後半のことだが、60年代に入っても子どもたちの好みはそんなに変わっていない。人気のあったものをあげた「巨人、大鵬、卵焼き」は当時の通産官僚、堺屋太一さんの発言から生まれたとされる◆戦後の混乱期をどうにか抜け、高度成長という急坂にさしかかったあたりだろう。大衆受けする言葉で時代をとらえ、その先の道を予測する。「団塊の世代」の名付け親でもあった堺屋さんが83歳で亡くなった◆1964(昭和39)年の東京五輪から73年のオイルショックまでが「戦後日本の青春」だったと自伝で述べている。その間には自ら企画した大阪万博もあった。その人の訃報に、昭和は遠く…の思いを深くする◆きのうより今日、今日よりあしたはきっとよくなると皆が信じ、同じ坂道を駆け上がった“大衆”は過去のものとなった。今は好みが多様化した“個”の時代である。「巨人、大鵬」といったくくり方は難しい◆平成の終わりを前にして、“生涯青春”であったろう堺屋さんの歩みを戦後日本の道のりに重ね、しのぶ。2019・2・13

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