正平調

時計2019/02/20

  • 印刷

おべっか上手に「新続(しんしょく)古今和歌集」の選者、飛鳥井雅世(あすかいまさよ)がいる。相手は室町6代将軍、足利義教(よしのり)。お供の道すがら、いちいち褒めたたえて詠んだ◆幕府の権威づけが雅世のお役目だったといい、例えば、よく整備された道を見て一首。〈民やすく道ひろき世のことはりも猶末遠くあらはれにけり〉。公方(くぼう)さまのおかげで、民の安心できる世が続くでしょう…◆「室町幕府と地方の社会」(榎原雅治著、岩波新書)には、どれも「紹介するほうが赤面するほどの追従歌」だとあった。よく分かる。ご当人らにとって気分がいい追従歌ほど、聞いている他人はきまりが悪い◆安倍首相からノーベル平和賞に推薦された-トランプ米大統領が会見でいきなり語り、世界を驚かせた。「日本を代表して」推薦したと首相から伝えられたという。そのニュースを、赤面にも似た気持ちで聞く◆たしかに北朝鮮の非核化に向けてひとつの扉は開いたが、「民やすく」の道はまだ遠い。その米国第一主義はさまざまなあつれきも生んでいる。それを“日本を代表して”褒められても、こちらは困ってしまう◆安倍首相にしたら、恋文を暴露されたような思いかもしれない。相手に本当に頼りにされているのか、うまいこと利用されているのか。大丈夫?2019・2・20

正平調の最新
もっと見る

天気(5月23日)

  • 26℃
  • 17℃
  • 20%

  • 31℃
  • 10℃
  • 20%

  • 28℃
  • 15℃
  • 10%

  • 31℃
  • 13℃
  • 20%

お知らせ