正平調

時計2019/02/21

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青少年問題を話し合う会議の席上である。不登校や引きこもりと向き合う専門家が「少し時間をいただき」と断り、思いを語った。印象深い話だったので、メモをもとに紹介しよう◆「引きこもりや不登校がある前、多くの場合、まずいじめがある。それほどにもたらす傷は深いのです」「大切なのは、いじめられる側に徹底的に立つことです。けんかや遊び、悪ふざけと思ってはいけません」◆中学生の自殺と同級生のいじめとの関連が争われた訴訟で、大津地裁は「いじめが自殺の原因」と認め、加害者側に賠償を命じた。膨大な証拠を検証しての切れ味の良い判決だ。「画期的」という声が上がる◆判決要旨を読み、あらためて思う。あの専門家が話したように、心に負う傷は深い。絶望の淵へと追い込まれる経過は読むのもつらい。加害者側は「遊び」と弁明していたが、被害者の側に立てば悪質極まりない◆メモに残る言葉をもう一つ。「この問題はいつ始まるか分からない。早く把握するため投書箱を作る。アンケート調査をもっと実施する。子どもをとらえる感性が私たちに求められています」。深くうなずく◆社会が少しでも進む。判決がその力になればいい。でないと、自ら命を絶った13歳の少年に何も報告できない。2019・2・21

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